【中学英語】前置詞の使い方は?① for と to 正しく使い分けられますか?
こんにちは、manabicafe です。今日も、英語の解説をしていきます。
今日のテーマは、前置詞です。前置詞は方向や、場所、状態などを表し、それぞれ動詞との相性というのも存在する、少し厄介な存在です。
今日は、方向を表す、forとtoについて解説します。
for と to が持つ意味
まず初めに、それぞれの意味を確認しましょう。元々は、
for →「前方」という意味だったんですね。
前置詞before「前に」や、forward「前方に」にも入っていますよね。
ここから、人間が前方に置く物→目的、目標 だから、
「(目標、目的)のために」「(目標)へ向けて」という意味が生まれたんですね。
- for 「〜のために、〜へ向けて」
次に、toの意味を確認しましょう。
to→「移動した結果」つまり「到達する、した」のイメージから、
「(目標地点)に」「(目標地点)へ」という意味が生まれたんですね。
- to 「〜へ、〜に」
それぞれの意味を確認してきましたが、かなり似ていますよね。
ではどのように使い分けるのでしょうか。
次は、先ほど捉えたイメージを元に、使い方と使い分け方(相性)を紹介します。
for と to の使い方
こんな例文を考えてみましょう。
「私は学校に向けて家を出た。」
I left my house for school.
中学1年生で、 leave for〜 「〜へと出発する」と習うかと思います。
何気に暗記していた方もいるかと思いますが、先程のイメージの通り、「学校」はこれから行く目標地点であり、まだ到達していませんよね。ですからここでは、 for を使うんですね。
次は、こんな例文を。
「私は公園に行きたい」
I want to go to the park.
go to 〜「〜へ(に)行く」はきっと皆さんご存知ですよね。
ここでみなさん、疑問に思うことはありませんか?
「行きたいだから目標地点、つまりforを使うのでは?」
これはあくまで、「公園に到着 する」ことを望んでいるから 到着のイメージに合う to が用いられているんですね。
例題を解いてみよう
今までのことを、例題形式でおさらいしましょう。
(1)「私は彼女にプレゼントを買ったけど、あげなかったよ。」
I bought this present ( for / to ) him, but I didn't give it ( for / to) him.
for は、「方向」を表すのに対して、toは、「到達」をあらわしていましたよね。彼の“ために”プレゼントを買ったけれど、彼には「到達」しなかったですよね。
ですからそれぞれ、前者には方向を表すfor 、後者には到達を表すto が入りますね。
for と to のそれぞれの動詞との相性(1番重要)
ここが今日1番重要になります!
toを取る動詞は、動作の相手がいて初めて成立する動作です。
その動作が、相手に届いている感覚(到達)です。
例えば、「give(=あげる)」という動作は、相手がいなければできません。
このように、相手が必要な動作にはtoを用いると覚えておきましょう。
例)
I’m teaching mathmatics to 3rd grade students.
私は3学年の生徒に数学を教えています。(「教える」には相手(到達先)が必要)
それに対して、forを取る動詞は、操作の相手がいなくても成立する動作です。
例えば、「買う」という動作は、相手がいなくてもできてしまいます。
このように、相手がいなくても成立する動作にはforと覚えておきましょう。
例)
I chose this flower for you.
あなたのためにこのお花を選んだ。(「選ぶ」ことは相手がいなくてもできる)
まとめ
今紹介したように、英語には動詞と前置詞の相性というものが存在します。今日は、forとtoについて解説しました。それぞれ同じ方向を表す前置詞にも、細かいニュアンスが異なる場合があるんですね。
結局は、go to のようにセットで暗記するのが得策ですが、このような違いからセットになっていることは抑えておきましょう。
- for 「〜のために、〜へ向けて」 (まだ到達していないもの)
- to 「〜へ、〜に」 (到達すること、到達したこと)
- 相手が必要な動作にはtoを用いる
- 相手がいなくても成立する動作にはforを用いる
「前置詞のニュアンスから生まれる動詞との相性を覚えなければいけない」と抑えておけば無問題ですね!
次回は、inとatについて解説します。
ありがとうございました!